昭和から平成に入ると、昭和30~40年代のいわゆる高度経済成長期に建設された鋼橋の鉄筋コンクリート床版は、交通量および荷重の増大による疲労損傷が目立ち始め、床版の補修・補強工事が多くなってきました。平成5年11月に当時の建設省は、国際物流および道路の円滑化への対応のため車両の大型化を図り、道路橋の設計活荷重を20tfから25tfへと規制緩和しましたが、ますます床版の疲労損傷に拍車をかけることとなりました。
このことから、既設鋼橋の鉄筋コンクリート床版に対する補修・補強工事の必要性が高まることが予想され、特に損傷が極端に進行した場合には床版の打換が行われるようになりました。床版の打換を必要とする橋梁は交通量が多いため、短期間で工事を完了し、交通渋滞や経済面等の社会的影響を最小限に抑える必要があります。この対策として、プレキャスト製品が採用されるようになってきました。
このような背景から、プレハブ床版工法の普及・発展ならびに設計・施工技術の改善・向上を図り、これらの事業の健全な発展に資することを目的に、平成5年12月に石川島建材工業株式会社、伊藤忠商事株式会社が中心となって「プレハブ床版協会」を発足しました。
平成 5年 12月9日 |
石川島建材工業株式会社、ピーシー橋梁株式会社、伊藤忠商事株式会社等14社で「プレキャスト合成 床版協会」を発足 |
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平成 6年 3月8日 |
設立総会「プレハブ床版協会」に名称変更 会長 谷本修志氏 顧問 浅間達雄氏 |
平成11年 10月14日 |
会長に杉山好信氏が就任 |
平成18年 3月31日 |
杉山会長辞任(副会長の重村孝氏が会長代行) |
平成18年 10月12日 |
会長に山﨑淳氏が就任 |
平成26年 5月 31日 |
山﨑会長が辞任 |
平成26年 6月1日 |
会長に佐藤弘史氏が就任 |
平成26年 10月7日 |
山﨑前会長が名誉会長に就任 |
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